体臭をおさえるキャットフード

「猫は臭い」という人がいますが、それは猫の尿の臭いが強いからです。猫の祖先は砂漠で生活していたので少ない水分で生活していました。水分が少ないので、尿が凝縮されて強い臭いになるのです。

では、猫自体の臭いはどうでしょう。実際に猫の体を嗅いで見れば分かりますが、とても良い匂いがします。猫はキレイ好きで常に毛づくろいをしています。また、陽だまりを探しては、スヤスヤ眠っていますね。つまり、毎日布団を干しているのと同じです。太陽の日差しを浴びた良い匂いがするのです。一度嗅いで見て下さい。

ところが、良い匂いのはずのネコちゃんが「臭い」と感じる時があります。この場合、何か原因があるので注意が必要です。

考えられる原因のひとつは、「口臭」です。猫には歯磨きの習慣がないので歯垢や歯石が溜まりやすくなります。特に柔らかいウェットキャットフードは歯につきやすいので、それが歯垢や歯石になって悪臭の元になります。猫ちゃんの歯磨きを習慣化することも大切です。

もうひとつの原因は、怪我や皮膚の病気が原因の場合です。そのような場合は、すぐに動物病院で治療してもらいましょう。

さらに考えられるのが、キャットフードが原因の場合です。キャットフードの原材料を確認して下さい。メインの原材料が、「トウモロコシ」や「小麦」、「お米」などの穀類の「植物性タンパク質」は要注意です。猫は穀類を上手く消化できないので、消化されないものが老廃物となって体内に溜まってしまいます。それが臭いの原因になるのです。キャットフードの原材料をチェックすることは体臭予防のためにも大切なことです。

体臭を抑えるためには、肉や魚などの「動物性タンパク質」がメインの原材料のキャットフードを選ぶようにしましょう。また、人工の添加物や着色料も良くありません。グレインフリー(穀物不使用)で無添加のキャットフードなら安心です。

良質のキャットフードを与えているのに臭いがする場合は、他に原因が考えられるので獣医さんに診断してもらいことも大切ですね。